時よりメディアで取り上げられるダブルスの不仲説。特に女子選手は取り上げられがちですよね。ゴシップとしても取り上げやすい面はあるのでしょうが、今日はダブルスの不仲説について。
僕のバドミントンの主な経歴はこちら
- 全日本ジュニアシングルス優勝
- 高校生でダブルス全日本総合出場
- 学生コーチでインカレ出場
- 元ネパール代表コーチ
- 元メキシコジュニア代表コーチ
僕のツイッターはこちら→(@tabiminton)
仲が良くなくて当たり前
トップレベルの選手で仲が良くて成功したダブルスというのは僕は知りません。僕が知らないだけかもしれませんが。
もしかしたらブラジルオリンピックで金メダルを取った女子のペアが仲が良い方かもしれませんね。会ったことないんで勝手なことは言えませんけど。
だって考えてみてください。普通の一般選手でさえそれなりのプライド持ってプレーしているんですよ。レベルが上がれば上がるほどプライドだって上がりますよそりゃ。
その高いプライドと高いプライドがタッグを組むんですから仲がいいとか悪いとかではなくてそこにあるのは今まで積み上げてきた見えない互いの繊細なプライドなんですよ。
だから仲良くないことがむしろ当たり前なんです。
仲良しこよしでは戦えない世界に入ってくるんです。互いの意見をぶつけないと生き残れない世界なんです。
ぶつかるからこそプロ
お互いが分かってるからぶつかるんです。より高みを目指しているから。ただ同じ高みを目指していても互いのマイルールだったり、互いのスタイルが違うだけなんです。
それを外野が「あの人たち実は仲悪いらしいよ」と言っているだけです。
当たり前ですよ。「私たち仲良いから一緒にダブルスしようね」って組んだ遊びのダブルスじゃないんですから。
プロとプロがてっぺんを目指すんですから。
漫才師がいい例
例えばお笑い漫才師。仲良しのメジャー漫才師っていますか?
ダウンタウン。仲が悪い訳ではないみたいですが、楽屋が一緒のことはないと言いますね。
ナイナイ。こちらも仲が悪い訳ではないみたいですが、直接連絡取ることもないと言いますね。
とんねるず。ゴシップで目にする程度ですが仲が良い芸人ではないみたいですね。
トップに長くいるからこそこうなるもんだと思いますよ。
代表的なのがSMAPじゃないでしょうか。国民的アイドルの亀裂は生半可なものではなかったじゃないですか。
なので逆説的に考えれば仲が良すぎると成功は難しいと思います。
スポーツでは特に単なる互いへの依存になるので。
なぜ女子ペアは仲が悪いと報じられる?
考えられる理由は、女子という男子からすると理解できない女子特有の人間関係。
なぜだか女子には男子にはあまりない仲の悪さがあります。
これは女性の皆さんなら頷けるのではないでしょうか。
そしてそれになぞらって、メディアもゴシップとして取り上げやすい話題ということもあるでしょう。
「衝撃!女子ダブルスの〇〇と〇〇の不仲説!」って。
基本的にそういう記事はまともに読んではダメですよ。
クリックを集めやすい記事だから書いているのと、そもそもネットの記事は書いたもん勝ちなんで適当なゴシップばっかりです。
ミックスダブルスは?
ミックスダブルスで不仲ってかなり珍しいパターンではないでしょうか。
男女で不仲のパートナーの場合、即刻解散のような気がします。
逆に世界チャンピオンにもなった渡辺・東野ペアなんかは仲が良いペアではないでしょうか。
男女のダブルスに限って言うと、仲が良い方が成功はしやすいのかもしれません。
異性パートナーとなると、少し勝手が違うということですね。
良い時期と悪い時期
長くパートナをやっていると良い時期と悪い時期があるのがごく普通のことでしょう。
夫婦やパートナーだって同じことです。
それと同じように、長年同じパートナーとやっていればどちらの時期も経験をしてある程度の関係性が作られていくのではないでしょうか。
ダブルスのパートナーと仲が悪く悩んでいる人
ここでもし悩んでいる人がいたとすればそんなことで悩む必要はありません。だって、スポーツですから。お互いが勝ちたいだけですから。
日本チャンピオンのダブルスになっても仲が良くないままのペアだっていましたよ。
確かに毎日仲の良くないパートナーと組むのは精神的にも疲れるかもしれません。
でもどちらが正しくてどちらが悪いということは絶対にないです。
「明らかに俺(私)の方が上手くてパートナーが足をひっぱる」と考えているあなたはそのあなたのエゴが足を引っ張っているだけです。
それよりもそのパートナーの良いところを引き出すにはどうしたら良いかパートナーの能力が落ちる部分をどうカバーするか。それがダブルスです。
逆の立場の人は?
あなたが足を引っ張っていると思い込むのは今日で終わりです。その思い込みをなくすことによって体の硬さがまず取れます。
ミスをするたびにパートナーの顔色を伺うのはもう終わり。
パートナーとシングルスの試合をしたらパートナーの方が強いから、パートナーの方が上手いということもないのがバドミントンのダブルスなんです。
ダブルスの上手さと、シングルスの上手さは別です。
気持ちは分からなくもないですが、萎縮することなく堂々とプレーしてくださいね。