嘘も方便
ご存知の方もそうでない方も。
僕は個人的にメキシコに飛び、その際にメキシコのバドミントン連盟に直接メッセージを送りジュニア代表のコーチングを行なっていました。
個人的にというのは旅も兼ねた、現地でのオパールの買い付けに。
その際にメキシコのバドミントン連盟とやり取りを行なった詳細をお見せしましょう。
まずはメリットを持たせる
こちらがメキシコのバドミントン協会と行なっていた英文でのやり取り。
簡単に訳すと
「僕は日本でバドミントンのサイトを運営している。バドミントンはアジア以外ではあまり有名でないのでよければ取材させてくれ。日本に君たちのバドミントンを伝えるから。そして僕はネパールでも代表チームのコーチをやっていたから、きっと君たちのサポートもできるよ」
こんな感じのメッセージを送りました。
別に僕はバドミントンのサイトは持っていません。
持っているのはTABIMINTONというブログ
バドミントンのサイト→自分のブログ
こんな感じでちょっとした嘘をついてメキシコのジュニア代表の練習に潜入しました。
ネパールで代表のコーチをやっていたのは本当ですが、いきなり全く知らない日本人から連絡が入ってすぐにOKが出るとは考えにくかったからです。
嘘つきは泥棒の始まりは日本だけ
以前オーストラリアに住んでいた時に日本人サッカー選手のこんな話を耳にしました。
彼がプレーをしているとある選手が
「おい日本人、監督がお前と交代だって」
「え?わかったよ」
そう言うと彼は数分後に監督に呼ばれて
「なんでお前休んでんの?」
「いや、交代だって言われたから」
「そんなこと言ってないよ。いいよお前もう試合に出なくて」
そう言われたそうです。
一歩海外に出ると、日本人の真面目さは全くもって裏目に出ることも。
むしろ嘘をついてでも自分のやりたいことはやってみる、ポジションを奪いたいなら嘘をついてでも奪いに行く。
これくらいハングリーでないと自分の要求は通用しないことはざらにあります。
上から目線でもいい
外国人とコンタクトのやり取りを行なっていると往々にしてあることですが、途中で連絡が取れなくなることはよくあることです。
日本人のようなマメさもないですしね。
僕もいざメキシコに着いて連絡をしてみるとメキシコバドミントン協会とのやり取りが継続的に取れなくなりました。
彼らだけの問題ではなく、色々な事情があったので仕方がなかったのですが、最終的に僕の我慢の限界値を超えた時に僕が送ったメッセージがこちら。
「もしこれ以上連絡が取れないなら僕は次の町に移動します。これが最後のメッセージ。ダメなら取材も断念します」
こっちからお願いしたものの、最終的には上から目線でのメッセージ。
海外ではこれくらいじゃなきゃダメなんです。
いや、まじで。
失礼とかそんなことを考えて動いていては、一向に何かが動き始めることはありません。
それまで全く返信がなかったのに、このメッセージを送ると
「すまんすまん!いつまで町に滞在している?よかったら〇〇の体育館に来てくれないか?そこで代表が練習をしているから」と。
当時の記事はこちら↓
外交の難しさ
海外で色々な国の人とコンタクトを取っていると外交の難しさって痛切にわかる時があります。
基本的に日本だけで生活をしていると日本人的な考えしか持てない時があります。
それをベースにして外交を考えるから「なんてわがままな国だ」とか「マナーがない国民」と感じることも。
別にリアルタイムで韓国との外交問題を取り上げている訳ではありませんが、
基本的に海外や外国人を相手にして日本人の考えや思想をベースに物事を動かすのはとても難しいこと。
食事を食べ切らずに残すことをマナーとしている国もあれば、日本はその反対。
子供の頭を撫でることがいい国もあれば、それを行うことは良しとしない国も。
それくらい僕らの常識は外国では非常識となることもあるのです。
行動するかしないか
別にメキシコのバドミントン協会を調べてメッセージをするだけなら、誰でもできることです。
英語ができなきゃ今は翻訳もあるので。
どこかの国の代表チームに直接メッセージを取れと言っている訳ではありませんが、
何か自分がやってみたいこと、会ってみたい人がいるならばアクションを起こすべき。
今の時代ならメッセージ一つです。
それが返ってこなければそれまで。それでも諦めれないならなんどもメッセージを送ってもいいのです。
何かを切り開くなら行動的に動いてみるしかありません。
僕はこのメッセージを送ってバドミントンのコーチを行いつつも、
「お前面白いから学校でお前の授業やってみないか?」となり、結果ここの学校で教壇に立って授業を行なってきました。
こちら↓
一通のメッセージからバドミントンのコーチを行なって、ついでに授業。
もらえる経験値は計り知れないものになります。
海外では(日本でも)どんな方法を使ってもいいので、行動的に動いてみることをおすすめします。
まとめ
僕がメキシコでジュニア代表のコーチ、取材ができた理由はこんなところからです。
自分勝手。そう思う人もいるかもしれませんが、ある場面においては自分勝手でいい。
嘘のような本当の話。
これが僕がメキシコジュニア代表に潜入した最初の行動です。
あなたも嘘ついて海外の代表の練習に参加してもいいんですよ。
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