英語ができないと失格?!
2019年フェンシング協会の太田会長が示した方針が話題になっています。
日本フェンシング協会は25日、2021年以降に行われる世界選手権の日本代表選考基準として、英語の試験成績を導入すると発表した。ベネッセが運営する英語検定試験GTEC(ジーテック)で一定の基準をクリアしなければ、選考対象から外される。
参照 SANSPO.COM記事より
太田会長がこのような方針を示した背景には国際大会で審判とのやりとりが臆せずできるように、選手の引退後のキャリア形成をなど考えての決断、とのことです。
こちらのことに関しては自身のホームページOffice 4 dimensional gypsyの方でも記事を掲載しています。
こちら↓
やりすぎ?時代の流れ?
英語でのコミュニケーションがとれる僕からするとやりすぎとまでは思いませんが、英語ができない選手からするとちょっと待ってくれよ!となるのも頷けます。
競技だけに集中したいのに、それができなくなるわけですからね。
特に英語に対してアレルギーの強いお国柄ですからなおさらの話です。
時代の流れか?
そんな声も聞こえてきそうですが、フェンシング協会の会長が決めた以上、フェンシングの日本代表選手は従わなければいけません。
こちらはサッカー日本代表キャプテン吉田麻也選手のあるインタビューのコメント。
「英語を話せないのは、日本の教育方法に問題がある」吉田は英語を読むことはできても話すことができない英語の授業方法を説明。その上で「英語を話せなければ、機会だってない。残念だよ。日本人選手は怠けものだ」とコメントした。
参照 SANSPO.COM記事より
少々厳しい言い方ですが、サッカーの日本代表選手クラスになると大半の選手は欧州でプレーしています。
彼らはプレーと同じくらい大切なスキルという考えを持っています。
バドミントンに英語は必要なのか?
さて一方バドミントン。
バドミントンで強豪国といえば日本、中国、韓国、マレーシア、インド、インドネシア、デンマーク、スペイン、などなど。
この中で英語が比較的通じる国といえばマレーシア、インド、インドネシア、デンマークなどでしょうか。
しかし、それらの国に行って練習をすることがないのならば特に必要性はありませんよね?
ただフェンシング日本代表のように審判とのコミュニケーションをスムーズにとるなら?ということが問題なのです。
例えば対戦相手がマレーシアの選手だとして、彼らは基本英語でのコミュニケーションを苦としません。
しかし一方自分に不利な判定があったとして、それに対して英語が喋れないと日本人の選手は不利な状況になるということです。
遠征でも必要な英語
日本代表ともなると最低限、異国での生活に困らない程度の英語ができた方が遠征のストレスも少ないことでしょう。
確かに翻訳機も性能がよくなりスマホ一台あれば会話自体はできなくもありません。
しかしいちいちスマホをかざして外国人と会話をするというのは、英語ができる彼らからすると面倒だと感じる人も少なくありません。
日本代表になるならないに関わらず、引退後の第二のキャリアなども考えたときに英語ができると選べる幅は広がりますし喋れて損することはありません。
中学生だからこそ英語
僕自身が初めて海外遠征を経験したのは中学生。国は韓国でした。
やはり子供というのはバドミントンでの対戦があるとある程度仲良くなるものです。
当時、対戦相手とは学校で習った程度の英語でコミュニケーションを取っていたのですが、日本の学校で習う英語は実践の機会がないということがネック。
しかし、いざ外国で相手は韓国人でしたがお互い英語でコミュニケーションがとれるということはとても嬉しかった記憶が今でもあります。
所詮、中学生で習う程度の英語で大抵の会話は成り立つものです。
学校教育では喋れない
日本の英語教育でよく言われることですが、真面目に勉強していたとしても読み書きはできても、英会話ができない人は多いかもしれません。
逆に、僕は全く英語の勉強はできませんでしたが、英語でのコミュニケーションをとることへのアレルギーは特にありません。
文法や発音が悪いことは今でもあるでしょうが、日本人なので間違うことは当たり前だと思って喋っていますし、英語の言い回しさえ覚えれば会話に困ることも少なくなります。
それよりも個人的には部活動などの中で遊びながら英語を覚えていくシステムの方が日本人にとっては有効な英会話能力がつくと感じます。
特に運動部ですと体を動かしながら英語を覚えた方が理解は早いですし、今では大半のスポーツはyoutubeなどで海外の動画なども視聴できます。
その時に自分が行なっているスポーツですと、視覚からの映像と英語での解説だとより理解度が早まります。
バドミントン日本代表選手に求めるもの
今の日本代表選手、もしくは引退した日本代表選手などはジュニアの指導に当たる時に出来るだけ英語を使った指導を行なってもらいらいなと思います。
やっぱり子供達は日本代表選手やトップレベルに憧れるもの。
彼らが海外の会見を英語で応対していたり、ちょっとしたイベントなどでコーチングする時に簡単な英語を織り交ぜるだけでジュニアの英語に対する意識も変わるもの。
どれだけ学校で「英語を勉強しろ!」と言っても憧れの人から直接影響を受けるのとでは大違い。
これらを今のバドミントンの日本代表選手が意識するようになると、下の世代の英語に対する意識や外国に対する意識の変化が出るはずです。
まとめ
ここまで言うあなたはどうなの?と思う方もいるとは思いますが、正直言って別に英語がうまくもなければ完璧でもありません。
しかし一歩海外に出ると、様々な国の英語が飛び交うのも事実です。
アメリカやイギリスで喋られている英語だけが英語ではなく、インドにはインドの英語があって、マレーシアにはマレーシアの英語があります。
様々な発音で聞き取れないことも多々ありますが、それでも英語は英語なのです。
大切なことは臆さないこと。それが世界で通用するための英語の第一歩だと僕は世界を歩き回って感じたことです。