君の人生を語れ
今メキシコでバドミントンを教えているところはどうやら、大学から小学生か幼稚園までが一貫の学校らしい。
日本で言うところの早稲田とか慶応みたいな感じなのでしょうか。
ですので、バドミントン以外の他のスポーツもそれなりに強豪選手などが集まっているスクールアカデミーなのかもしれません。
そんなところに自分勝手な都合で出入りするようになり、バドミントンを教えているコーチにあるお願いをされました。
「大学で君の今までやってきたことを生徒の授業として話をしてみないか?」と。
大きな予定があるわけでもないですし、せっかくの経験なのでメキシコで教壇に立つのも面白いものかと思いトライすることにしました。
大学生じゃなかった件
昨日聞いた話だと「大学生の授業」と聞いていたのに、行ってみるとどうやら日本で言うところの中学生クラスの授業で話をしないかということ。
通訳してくれた人が間違えたんだと思います。
「でも彼らは英語理解できるの?」と聞くと、
「英語の先生が通訳するから大丈夫」とのことで、メキシコの中学生相手に無職の日本人が話をすることに。
“参ったな。大学生って聞いていたから中学生相手なら話の内容を変えなきゃいけないな”なんて思っていました。
難しいですよね、外国の子供達を相手に外国人が何かを語るのって。
何が難しい?
一番悩んだのは皆それぞれグループが違うということ。
英語のクラス、バドミントンのクラス、他のスポーツのクラスと、学生達に統一したグループがなかったために何をどう語るか困りましたね。
昨日まで聞いていた話だと「日本でのバドミントンのことや外国でどのようにバドミントンをコーチングしたかなど」を語って欲しいと言われていたのに、
聞いてくる生徒の聞きたいことがバラバラだった為、なかなか難しかったですね。
何を話したの?
「今までの君の歴史を箇条書きにして提出してくれ」と言われ、英語で自分の簡単な履歴書みたいなものを提出して、学校で翻訳して先生が生徒に僕の説明をする。
そして軽く自分のことを話した後に、生徒からの質問に質疑応答する感じでした。
- どうして海外でバドミントンをするの?
- 旅はエキサイティング?
- どこの国が一番?どこに住みたい?
- どんな本を書いたの?
などなど、どれくらいですかね?20個くらいの質問は受けたでしょうか?
中学生くらいだと普段英語も使う機会もそうそうあることではないでしょうから、彼らにとってもいい経験だったのかもしれません。
隣が僕を招いたキューバ人のバドミントンのコーチ件学校の先生です。
こっちの人にとってキューバや近隣の外国人は、スペイン語圏ですしあまり外国人としての違和感がないかもしれませんね。
TABIMINTON着物を着ながらバドミントン
実はいつか友達と出場しようとしているイベントがあって、
バーニングマンというアメリカで行われている世界最大の奇祭というお祭りがあります。
誰でも勝手に参加できる祭りではなく、招待制でしかも参加した人は必ず何かを表現しなければいけない(傍観者では参加できない)という知っている人は知っている祭り。
こちらです。
招待してくれるツテはできたので、いつかこの祭りに参加して着物姿と花魁姿でバドミントンをかましてやろうと企んでいます。
そんなイベントの前にメキシコで着物着てバドミントンをやることになりました。
なぜ着物?
今回メキシコに来る前にオーバオールを買いに行ったのに「あなた着物似合うから持ってくといい」と言われ原宿で着物をGetしてそのままメキシコに持ってきた着物。
しかし、僕のいるグアダラハラは毎日暑く、なかなか着ることもなくバッグの中で眠っていたのですが今回ようやく着るチャンスが訪れました。
授業が終わりそのまま「生徒とバドミントンをやってくれ」と言われたので、
TABIMINTON着物着てBADMINTON in Mexico
そりゃあ子供からするともう違う惑星から来た生き物ですわな。
ただでさえ日本人というだけで中学生からすると外国人感強い上に、着物って。
「日本ではこれを着てバドミントンやるの?」と生徒に言われたので、
「当たり前だろ」って相も変わらず意味のない嘘をつくのが僕の持ち味。
でもマジでありだと思う
YONEXとかさ、着物作って代表の選手とかに羽織らせて入場させればクールだと思いません?
海外の大会とかも羽織らせて入場させるとインパクトあると思うけどな。
正直、そこら辺までファッショナブルにこだわってみるのも面白いと思うんですが。
あ、でもハットか何かないと絵にならないか。
そのうちTABIMINTONで作っちゃおうかな。
そん時はYUJI君よろしくです。人気デザイナーだから忙しいか。
子供にとって外国人とは?
どうなんでしょう?子供にとっての外国人て、僕は結構特別な存在だと思うんですよ。
僕自身、小学生くらいの時に近所にいた外国人がとても印象的で、海外を転々とするようになったのも、
ある意味子供の頃に抱いた外国に対する憧れみたいのが発端だったのかもしれません。
海外の子供を相手にして思うのは彼らにとって僕自身は特別な存在で、僕の一挙手一同はとても興味のあるものかもしれない。
できる限り外国人、特にメキシコから遠い日本人というアドバンテージを生かして何かを伝えてあげれれば、と思います。
無意味な嘘も多いけど。
でも、それがいつか彼らが外国で活躍するきっかけとなったり、日本語に興味を持つきっかけだったりとなるといいなと思っていますよ本当に。
子供との会話が語学を伸ばす
僕が使っているスペイン語って、実は世界各国バラバラな言語なんです。
どういうことかというと、南米のブラジル以外の国はスペイン語ですが、国や地域によって使われるスペイン語ってバラバラ。
中米のスペイン語も同じで、メキシコのスペイン語と隣の国のグアテマラでも言葉は多少変わってくるんです。
特に日本人の僕が大変なのがネットで翻訳しても全然違う単語が出てくるということ。
だからその出てきた単語がメキシコで合っているのか合っていないのかが分からない。
でも子供と話すと強制的に会話しなければいけないし、なんとかして理解しなければならない。
でも子供達とスペイン語で会話をしていると、それなりに言いたいことが伝わるようになってきているので、自分が思っているよりも子供との会話は語学を伸ばしますね。
まとめ
僕が子供の頃に遊んだ3人の外国人。
1人は近所の留学生で、もう2人は初めて小学生で旅に出た時の宿で出会ったヨーロピアン。
すでに彼らがどこで何をしているのか知る術もなければもしかすると、どこかの国ですれ違っていたのかもしれません。
おそらく今日出会った生徒の彼らの多くとは二度と出会うことはないでしょう。
でもそんな彼らが大人になった時にふっと
子供の頃に学校にいきなり来た日本人はなんだったんだろう?と思い出し、
“旅してみようかな”
そんな気持ちになってくれたらいいなと思います。
その時は、
日本を旅すればいいと思います。
きっと、新しい世界がそこで出会えるはずです。