[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”hassy.jpg” name=”hassy”]先日のヨネックスジャパンオープン。民放のテレビで放映された試合は男子シングルスの決勝戦のみ。視聴率が絶対の民放では今までの時代からすると絶対にありえなかったこと。さて、この事実と格闘技が何の関係性を表しているのか?[/speech_bubble]
強いからリングに上がれるわけではない世界
ちょっとこの記事は敢えて格闘技の話から入らせてもらいますね。
一時期、年末の半分以上の放送局がこぞって放送していた「格闘技戦国時代」。
今ではすっかりそんな中継も見ることなく、最近の格闘技中継といえば女性ファイターが多くなってきたことにお気づきでしょうか?
では、あんなに盛り上がっていた男性ファイターの試合が中継されなくなり、女性ファイターの中継が多くなった理由は?
視聴率が取れるか取れないか
テレビを放映する側とすれば全くもって当たり前で、前提の話。
要はその試合をテレビで放映して視聴率が取れるか取れないかというのは大前提の話ですよね。
最近、男性の試合中継がなくなり女性の試合が多くなっているのはそういうこと。女性の試合の方が視聴率が取れるからです。
では数年前の男性ファイターのテレビ中継されていた試合に出場していた選手は強い選手から順に選ばれていたのか?
残念ながら、答えはノー。
もちろんある程度の実力は必要ですが、それよりもその選手が“テレビ映え”するかどうかがオファーの鍵を握っていました。
この事実は元格闘家の須藤元気氏も自身の著書ではっきりと記述しています。
オグシオと他の選手のメディアの扱い
さて、一昔前にバドミントン競技をメディアからの注目を浴びることでここまでの認知度をあげることに貢献してきたオグシオコンビ。
では彼女たちが今現在の女子ダブルスの国際大会での成績はどうだったでしょうか?
オリンピックで優勝することはなく、世界選手権で優勝もすることはできませんでした。最高成績で世界選手権でベスト4。
もちろんとても素晴らしいことですし、彼女たちが今のバドミントンの人気を牽引してきたことは紛れもない事実です。
しかし、どうでしょう?彼女たちが連日のように放送されていたのとは違い、今の女子ダブルスが当時のような取り扱いをされているかどうか?
内情はわからないが・・・
もちろん日本バドミントン協会がどのようなアクションを起こしているのかまでは僕自身分かりません。
オグシオがメディアで話題性を持つようになったのも、裏には日本バドミントン協会の作戦や働きもあったことでしょう。
これは考えにくいことですが、もしかしたらメディアに対して協会が「男子の試合をもっと中継してくれ」という話をしたのかもしれません。ないとは思うけど。
しかしメディアとは分かりやすいもので良くも悪くも“テレビ映え”する選手をフォーカスしますよね。
民放初の男子のみの試合
桃田選手の場合、ルックスと過去の出来事も含めテレビ局としてはとても放送しやすい種目なのではないでしょうか。
今まで男子の種目のみが民放で放送されるということは、正直考えられないことでした(NHKではあった)が彼の場合、局としても物語性を付属して試合を放送することもできる存在ですしね。
バドミントンという競技性自体が女性の試合を放送していた方がテレビ的にも映りが良いのかな、などと今までは思っていましたが、桃田選手が見事に塗り替えてきたという感じです。
今の彼の姿勢やパフォーマンスを見るとしばらくは桃田選手の時代が続いてもおかしくはないと思います。
今後の桃田選手の活躍次第では
今までは女子選手の試合ばかりが放送されていましたが、今後の桃田選手の活躍次第では、男子のシングルスが多く放送されることになるかもしれませんね。
スピード感もやはり男子の方がありますし、放映する局側としても扱いやすい種目なのかもしれません。
2020年には東京オリンピックもありますので、男子のバドミントン界が今の活躍を続ければ女子選手との逆転現象を起こすかもしれません。
もちろん最善は男子も女子も放送されてトピックされ続けることが良いことではあるでしょうが。
普段バドミントンを見ない人が見るようには?
このブログのバドミントン関連の記事はバドミントンに携わる人が見ることが多いかもしれません。
僕自身、バドミントン関連の記事をこのように書いてはいますが普段付き合う友人や話をする人は圧倒的にバドミントンに関連していない人や知識のない人が大半です。
ある意味バドミントン界にどっぷりと浸かっているわけではないので、バドミントンやスポーツに興味のない人側からの目線でバドミントンを見ることができます。
バドミントン関係の人からすると、世間ではバドミントンが盛り上がっているように見えることもあるかもしれませんが、実情はそうでもないような気がします。
ではそのような層を取り込むにはどのようなことが今後必要となってくるでしょうか?
解説者に個性を
普段、バドミントンの放映を見ていて思うのは「もっと解説者に個性的な人材が増えれば面白い」と思うことがあります。
例えばサッカー解説で言う所の松木安太郎氏や、テニスの松岡修造氏、マラソンの松野明美氏のような。
個人的にはバドミントンの中継でもバラエティ要素を含むと、新たな層を掘り出せるのではないかと思います。
バドミントン競技自体、日本ではメジャースポーツと言える競技ではないので、どれだけ強烈なキャラクターがいてもネームバリューがなければ難しいのかもしれませんが、
今後そのような解説者が出てくると、違った角度からバドミントン中継をエンタメ化することができるのではないでしょうか。
まとめ
メディアとして扱いやすいのは実力、ルックス共に備えている選手はとても扱いやすいのは当たり前のこと。
特にメジャー競技までに到達していないスポーツですと尚更必要な要素かもしれません。
日本ではプロ野球やサッカーなどでは実力さえあれば話題に困ることはないですからね。
今後バドミントンの放送以外にも、これらのことを意識してテレビの放映を見ていくとテレビ局側の思惑なども色々と考える良いきっかけかもしれません。
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