ここでレビューする試合内容はテレビ中継を観ていた人向けの記事になるので了承くださいね。
それでは、今回もTABIMINTONの薄口レビューいきまっせー。
準決勝アクセルセン
試合としては1ゲーム目の終盤でこの試合は決まったようなものですね。
20ー18の時点での最後の相手選手のポイントの落とし方が全てを物語っていた試合でした。
1ゲーム目にも関わらず、最後は足が動かず自らラリーを切る(放棄)しました。
こちらの動画↓
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— BWF (@bwfmedia) September 15, 2018
とても世界ランキングが1位の選手とは思えないプレー。それだけ、桃田選手の圧倒的な強さが光る1ポイントでした。
このハイレベルな戦いで、1ゲーム目で戦意を喪失させるラリーができることにレベルの差を見せつけましたね。
ハイバックショット
さて桃田選手、この試合でハイバックを使ったショットを打ったのは何本だったでしょうか?
1ゲーム目は3本(正確ではない)。2ゲーム目は0本(正確ではない)でした。
対してアクセルセン選手は1ゲーム目を終えた時点で10本は超えていました。
この数字が示すものとは?
シャトルの下への入り方
現代バドミントンでハイバックショットは欠かせない一つのショットです。
しかし、ハイバックショットになるということはそれだけ追い込まれているショット。
そこから打てるショットは“逃げ球”しか打つことができません。(スマッシュも打てるがエースになることはほぼない)
このレベルで試合をしてあれだけハイバックを使わずに試合を運ぶことができるのは、それだけ体幹がしっかりしていることと“楽をしないバドミントン”ができている証拠です。
ラウンドで球を処理するより、ハイバックで処理をする方が遥かに楽ですが、ここまで徹底してラウンドで処理するプレーは圧巻の一言。
ハイバックとラウンドの練習
今は小学生でもハイバックを教える時代。(僕がジュニアの時はナイロン球ということもありあまりなかった)
もちろん悪いことではないと思いますが、この試合を見てもわかるようにハイバックを練習させるよりも、ラウンドに入る練習を徹底的に教えることがとても大事ということを教える試合でもありました。
選手としてはハイバックという楽なショットを知っているだけにラウンドの練習はきつい練習ではありますが、改めてこの練習の大事さがわかりますね。
まあ多くの選手がハイバックを綺麗に打ちたいというのもわかりますがね。
決勝戦フェトラダブ
日本国内で有名かと言えば初めてこの選手を知った人も多いのではないでしょうか?
そもそもタイの男子選手でここまで強い選手がいたことも知らない人も多かったでしょう。
実は僕はネパール代表のコーチをしていた時に、ネパールジュニアチャンピオンの選手がタイで彼と同じチームで練習をしていたので色々と話を聞いたことがありました。
普段の練習内容や、練習時間、練習環境等の話でしたがね。こちらの選手。プリンス君です。
プレースタイルを変えれる強さ
結果はご存知の通り2−0の圧勝。
試合を見ていてまず光ったのは準決勝とプレースタイルを変えてきたこと。
準決勝はラリー戦で相手のミスを誘うプレーでしたが、決勝戦では序盤から攻撃を織り交ぜたプレーを展開。
やはり世界選手権で身につけたプレーが桃田選手のプレーの引き出しを多くした印象です。
これができるということはスタジアムの環境や、その日のシャトルの飛び具合によって自分のプレースタイルで適応することもできるので、やはり強いの一言ですね。
ネットミスのレベルの高さ
時よりネットミスがあったのですが、そのミスがネットの白帯に当たるというレベルの高さ。
要はネットインか、ミスになるかの紙一重のコントロールなのです。
スローで見ればよく分かると思いますが、ミス一つにしても彼のレベルの高さが分かるミスなのです。
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— BWF (@bwfmedia) September 16, 2018
メンタルの強さを身につける
世界選手権で優勝後、多くのメディアから取り上げられ、自らの見られる目や周囲の環境がさらに変わったかと思います。
そんな中での凱旋試合。
アジア大会で敗退はしましたが、今回の大会で一番難しかったのは精神的プレッシャーではなかったのかと思います。
そして相手のフェトラダブ選手は並みに乗っている選手。
彼にの勢いにのまれてもおかしくはなかったかもしれない環境で、見事なまでの完勝でした。
心技体全てが揃ってきた選手になってきたのではないでしょうか。
強い選手から嫌な選手へ
#ジャパンオープン2018 準決勝
「1球に対する気持ちが自分の方が強かったのが勝因だった」とアクセルセン選手を破って決勝進出を決めた桃田選手。
「桃田1本!」という声援に対し、成長した自分を見せたかったと語ってくれました。
決勝戦が楽しみです!#DYJ2018 #バドミントン pic.twitter.com/5eym7Fk6q2— J SPORTS バドミントン【公式】 (@jsports_shuttle) September 16, 2018
前回の世界選手権を見ていて多くの人が思ったのは「強い」の一言で表現できたと思います。
しかし、今回僕が見ていて感じたのは「嫌な選手になった」という印象。
特に準決勝を見ていて感じました。
僕の勝手に個人的なイメージで書かせてもらうと、強い選手は試合をしていても“歯が立たない”と精神的に参るけど、嫌な選手は試合をしていて“もうやりたくない”となる選手。
もちろん桃田選手とプレーをしてはいませんが、見ていると「この選手とはやりたくないな」と思わせるプレーですね。
強くて嫌な世界王者という感じです。
中西コーチ 佐藤コーチ 池田氏、、、
さて最後はテレビを見ていて感じた個人的な印象。
僕の2つ上のチャンピオンがインターバルでテレビに映っていた日本代表の中西コーチ。そして同じく一つ下のチャンピオン佐藤コーチ。
そして一つ上の代表選手だったテレビ解説の池田氏。
あれ?俺の代の選手どーしたー?
もうこのメンツをテレビで見るだけで分かってしまう、明らかな谷間世代だったという裏付け。
まあ俺らの代はバドミントン動画専門サイトのSUMASH and NET TVの森田君が頑張って奮闘しているので良しとしますか。
今回は他の種目は割愛しますね。
おわり。