男子ダブルス
個人的に一番注目していた種目。
ダブルスが好きだったと言うこともありますが、男子のシングルス以上にダブルスが決勝まで行くのはすごい成長だと感じます。
特筆すべき点は準々決勝で絶対的実力を誇っていたインドネシアのギデオン・スカムルジョペアを倒して決勝に行ったことでしょう。
園田・嘉村ペアの決勝
夜中の3時まで起きてテレビを見てました。さすがフリーター。
応援というよりはブログ書くためだけど。
世界選手権の決勝まで行くことはこれほどの選手でも人生の中で1度あるかないかのことでしょう。
ですので、是が非でもここで一度頂点に立っておきたかった。これがおそらく本音でしょう。
しかし、その思いはもちろん相手も同じ。残念ながら負けてしまいましたが技術やフィジカルの実力差があるわけではありません。
勝手に敗因を述べるとするならアウェーという不利条件と、バドミントン 強豪国としての歴史の差かなと思います。
このちょっとの差が勝負を分けただけではないのかなと。
彼らの何がすごいか?
テレビ解説で池田君も解説していたように、嘉村選手の前衛での「当て感」かなと僕も思いますね。
前衛で大切なのはもちろん前で取ることですが、ここの感性と反応がずば抜けて良い。
対戦相手として感じるなら嘉村選手が前にいると怖くてレシーブから攻撃に移行できないでしょうね。
それほど嘉村選手の前衛は相手にプレッシャーを与えるプレーをしています。
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これからの男子ダブルス
他の種目に比べて少し気になるのが年齢。
他の種目の日本人選手は20代前半に比べ、彼らは20代後半。
技術面、フィジカル面の成長が今後年齢的に難しくなってくる中、どのように今までの経験からレベルアップを計ってくるのか。
若い選手で保木・小林ペアが台頭してきているので東京オリンピックまで園田・嘉村ペアと日本男子ダブルスのエースのポジションを奪い合いして互いにレベルアップすると良いですね。
あとは個人的にユニシスの渡辺選手を上手く引き出せる若いパートナーが出てくるとなるともっと面白くなるのではないかなと。
渡辺選手のダブルスセンスは国内でも類を見ないセンスだと思います。
女子ダブルス
女子ダブルス戦国時代。今の日本国内の状況ですね。
世界で勝つよりも国内で勝つほうが日本の女子ダブルスは難しいでしょう。
昔から言われていたのが「世界で初めて金メダルを獲るとするなら女子ダブルス」と言われていました。
現に、前回のオリンピックで松友・高橋ペアが獲得しましたしね。
その影響もあり国内では女子ダブルスは戦国時代となりました。
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松友・高橋ペアの敗因
彼女たちの試合は実際に見ていないので勝手な想像で正に薄口評価しかできないのですが、やはりオリンピックで1度優勝をして、燃え尽き症候群を味わい、そこからまた新しく走り出しトップに居続けるのは簡単ではないでしょう。
彼女たちが燃え尽き症候群で目標を失いかけ話し合いをして今後の展開を考えている時にでも、国内のライバルたちは彼女たちを食ってやろうと死に物狂いでトレーニングをしていますからね。
またオリンピック帰国後、彼女たちの取り巻く周囲の環境がガラッと変わり、様々なストレスの中で生活やトレーニングをしていたことも影響しているかもしれません。
しかし、最大の目標は東京オリンピックでの連覇というこなので、この大会はこの大会で割り切り、もう一度明確に目標を定めて走り出せば、技術、メンタル、経験、全てを兼ね備えているので返り咲くことは可能だと思います。
日本バドミントンの功労者でもある選手たちですので、さらなるサクセスストーリーを作り上げてもう一度トップに君臨してもらいましょう。
決勝戦を見て
女子ダブルスは日本人選手同士の決勝戦となったので一緒に総評します。
女子ダブルスに関して言うなら、他の種目と大きく違う点はいわゆる国内で強豪チームと呼ばれているチームからではない選手たちが勝ち上がってきているという点かなと思います。
決勝はトリパンと北都銀行の選手たちの戦いでしたしね。
正直ここら辺のレベルになってくるとどの選手たちも実力差が大きくあるわけではありません。
ではなぜ今回の大会で北都銀行のペアが準決勝、決勝と勝ち上がってきたのかと言うとやはり佐々木君が北都銀行の監督に就任したことがかなりの影響を与えているのではないかなと。
勝者のメンタリティーの植え付けに成功している証拠だと思います。
これらの指導というのは誰でもできるわけではなくて、やはりその人の持っている過去や実績、人間性など影響を与えれる人しか出せないものもあると思います。
松本・永原ペア
今大会の優勝種目の中で唯一決勝でもイージーミスが目立ったのがこの種目。
技術的なことよりもローテーションの細かいミスがいくつか目立ちましたね。
ポイントを与えてしまうような致命的なローテンションのミスも、致命的ではないローテションのミスもどちらも目につきました。
特に松本選手。超攻撃型の選手すぎて時より永原選手が取るべきショットも追いかけたり、ローテションの教科書を無視するポジション取り(独特の感)をすることがあります。
逆を言えばローテションは練習でまだまだ改善がしやすい技術でもあるのでこれからの伸び代がまだまだあるペアですね。
TOTAL BWF WORLD CHAMPIONSHIPS 2018 – WOMEN’S DOUBLES WINNERS
Maya Matsumoto/Wakana Nagahara (JPN) beat Yuki Fukushima/Sayaka Hirota (JPN) 19-21 21-19 22-20
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試合巧者
ただ松本・永原ペアは年齢からは想像もつかない試合巧者でした。
一つは試合の流れを切るために「チャレンジ制度」を利用した点。
ファーストゲームの7−5で一度チャレンジを仕掛けて失敗しているのですが、あのチャレンジはジャッチチャレンジをしたというよりも、試合の流れを切るためにあえてチャレンジを仕掛けたように僕には映りました。
明らかにアウトだけど、試合を止めるためにチャレンジをしたという感じ。
そして2ゲーム目の13ー17で相手選手の廣田選手がシャトル交換を要求したのに対してその要求を断りました。
この見えない駆け引きはとても試合巧者だなと感じます。
実はシャトル交換はメンタル勝負の駆け引きの場面でもあるのです。この感覚はある程度のレベルで勝負する選手ならわかる感覚だと思います。
松本選手
個人的に、本当に個人的に書かせてもらうなら松本選手が上手くて強い。
野球で例えるなら阪神の糸井選手のような存在。打ってよし、守ってよし、センス良し、みたいな。
特にレシーブに関して言うなら男子も女子もジュニアの選手は見習うべきフォーム。
ラケットを振っているように見えますが、感覚でいうならあれはラケットを握っているだけのような感覚をイメージするとわかりやすいと思います。
だからレシーブから攻撃に切り替える切り返しが上手いのと、右脇下にスマッシュを打たれてもそこから攻撃に展開する強いレシーブができるのです。
またちょっとした際のバドミントンセンスも光りますね。口では上手く言えませんが「おー、その球をそこに切り返すか」と思わず口をつくようなショットが度々出ます。
彼女の身長が177cm。そして僕自身の身長が180cmで体系もほぼ同じ。
ですのでバドミントンの感覚としてはとても感覚移入しやすく見ることができましたね。
まとめ
今は日本のバドミントン界に詳しいわけではないので、松本・永原ペアが北海道出身だったということを初めて知りました。
特に松本選手(彼女のことばかりで申し訳ない)の出身校を見ると僕の母校の先輩が監督を勤めている高校。
あれ?と言うことは、松本選手は広く言うとTABIMINTONの後輩になるわけだ。あ、同郷と言うことで永原選手も後輩か。
つーことは、俺は彼女たちの先輩ヅラをして「彼女たちは俺の後輩にも当たるわけだから俺が育てたといっても過言ではない!」って言ってもいいのかな?
うわー、これ後からネットでめっちゃ叩かれるパターンじゃん。おー怖っ。
でもね、元ネパール代表チームのコーチから最後に言わしてもらうとバドミントン日本代表チームは犬を帯同させるべきだと思いまーす。
混合ダブルスは割愛ね。
おわり。