今日から新しいスタジアムに場所が変更になって2つの体育館を行き来することに。しかし新しい体育館は犬も鳩も混在するまるで動物園。体育館の中でもマスクつけてやってます。
羽が飛んで羽が舞う
新しい体育館に行っても犬がいるのは当たり前。
バドミントン日本代表も早く犬を練習に参加させるようにしないと国際レベルから離されますね。
トリプルソウル
さて新しい体育館はトリプルソウルという日本でいう代々木体育館みたいな所。
バドミントンの国際大会などもここでやります。
すぐそばにはサッカーのメインスタジアムもあって多くのスポーツのメイン会場がここに集結しているような場所ですね。
上の画像が体育館に隣接しているサッカースタジアム。
でもここら辺も大気汚染が酷くてここで試合をする選手は正直罰ゲームに近いくらいです。
体育館に舞う鳩は何匹?
この国際大会を行うトリプルソウル。
体育館の中で鳩が15匹以上は舞っているでしょうか?
バドミントンの羽が飛ぶ中、空からは鳩の羽がひらひらと舞ってきます。
いや、ここはまさに動物園という名の体育館とふざけていきたい所なんですが、流石に鳥のフンや埃などを見ると、
結構健康面に不安を感じてきた。
というのが本音。
要は大きな鳩の巣の中でスポーツをしているわけですからね。
鳩を捕まえることのできない僕らからすると完全なアウェーな訳ですよ。
しばらくはこの環境下の中で僕もコーチをしなければいけないわけです。怖っ。
あなたはバスミントンを知っている?
そうですかー。ネパールで今流行っているバスミントンをまだ知らないかー。
まあ無理もないですよね。これは東南アジアで最近ブームになっているスポーツですので、知らなくて当然。
そんなあなたに教えてあげますよ、バスミントン。
簡単に説明するとバドミントンのラケットと羽を使ってバスケットのゴールにシャトルを多く入れたほうが勝ちというスポーツです。
クリアーで入れたら20点。ロビングで入れたら10点。スマッシュで入れたら100点です。
って、んなわけあるかー!!
バスケットのゴール邪魔すぎるだろーがー!!
コートの半分以上バスケットゴールが占めてるってど・う・い・う・こ・と?
一応最初コーチ陣とミーティングした時に確認はしたんですよ「このゴールは練習中は動かすのですか?」って。
「オフコース」って言ってたんだけど、オフコースじゃねーじゃーん。
ネパール代表の練習を黙って視察
今日はこっちに来て初めてコーチ陣がまともに練習に来たんで「今日はそちらの練習を行なって見させてくれ」と伝え黙って一日の練習を観察させてもらいました。
本来ならもっと早くにこうしたかったんだけど、いかんせんコーチ陣練習に来ないからね。
今更感は拭えないけど、どんなものか見させてもらいました。
選手陣に不満がある
「ミスをするな」「がんばれ」と声をかける程度で具体的なアドバイスがないということで選手が僕に不満を言って来ます。
「あんなたがしてくれるような具体的なアドバイスができないのが今のネパール代表の問題だ。いつもこの程度のアドバイスしかできないんだ」と。
今後ここら辺のことはコーチ陣と話をして少しでも解決に向かえるようアドバイスをしたいところです。
なぜこの練習が必要か。この練習でどこを気をつけるべきか。悪い癖は直すべきか、それともそこを逆手に取らせるか。等々。
これからの予定を大幅変更
当初は基礎的な練習を大幅に含めたメニューを予定していたのですが、ここに来て練習のパターンが15年間ほぼ一緒という衝撃の事実を選手から聞いたので、
今後の予定を2週間ごとに区切って僕らが知っている練習方法を随所に散りばめて練習のバリエーションを増やしていくことにしました。
選手の中でも一際モチベーションが高く今後コーチを目指している選手がいるので、彼のモチベーションに合わせたメニューを中心にすることにしたので、
おそらく早い段階で脱落者(すでにいるけど)がたくさん出てくるかなと。
でもやっぱり情熱のある選手に色々教えて、彼が将来僕らから得た練習方法でネパールのバドミントンを変えて欲しいと思いますしね。
バドミントン日本代表選手にできないこと
さて最後はバドミントン日本代表選手にできなくて僕にできることを書いていきましょう。
バドミントン日本代表で遠征に行くと海外へいくら渡航しても行ける場所、行ける時間帯は限られています。
なぜならメインは大会で良い成績を残すことだからです。
しかしそれと違うのがこのTABIMINTON
昨晩はこちらネパールの中でも大きな祭りの一つ「シバラトリ」という世界的にも稀に見る奇祭がありました。
インドから多くのサドゥーと呼ばれるヒンドゥー教徒のオレンジ袈裟を纏ったババジと呼ばれる人たちがネパールのヒンドゥーの聖地に集まりここぞとばかりに神様を崇めるのです。
この祭りの奇祭なところはその聖地というのがパシュパティナートとと呼ばれる日本で言うところの火葬場なんです。
この時間帯で深夜の2時なのですが多くの亡くなった人がここに運ばれて僕たちの見ている前でどんどん火葬されていくのです。
それを多くのサドゥーやその他のネパール人が叫びながら神様を讃えている、そんな超大規模なお祭りなんです。
※赤い火は全て人を火葬している
僕も多くの国や地域を旅してこのような神秘的で自分の知り得る世界をはるかに超越している光景は久々に得た感覚です。
写真ではその場の空気や目に見えない力は伝わりにくいですが、地球ってやっぱり面白いと思います。
僕が本当に伝えたいこと
僕がこのブログで一番伝えたいことは外国でバドミントンを教えているとか、ネパールのバドミントン事情とかではなく常識って存在しないよ、ということなんです。
親族を火葬され泣き叫ぶ人の隣で多くの人は叫んで神に感謝する。
夜中の3時であろうがここでは小学生の子供が物売りをしているんです。
実際に僕たちの住んでいる地球では日本人の知っている文化や宗教をはるかに超えたものが多く存在しているのです。
これを読んでいる一人一人が自分で勝手に作ってしまった常識の枠を外した目線で物事を捉え、目に見えているものだけに捉われず行動して欲しいという願いがあります。
テレビで流れていることだけが現実ではないし、偉い人のいうことだけが真実でもない。
そんな判断だけで自分の概念を作ってしまわずに、自分の常識は自分で構築する。
そんなことを一人でも多くの人がクリエイトできる時代であって欲しいと願っています。
TABIMINTONはそんな役目を今後も担っていきます。