マレーシアで行われているアジア団体選手権で日本男子と対戦したネパール代表チームが帰国。まるでこのブログの為に日本代表と同じ組みに入って試合をしてきたかのようなミラクル。
さてさてネパール代表に全く興味が沸かないあなた。僕が興味を引き出してあげようじゃありませんか!
ネパール代表は正直もう誰が誰かわからない
当初言われていた人数と全く合わない
まずは今日もコントのような話から。
当初ネパールバドミントン協会から言われていたのは「男子7人と女子7人を代表候補選手とする」と言う話。
いや、この時点で男子8人女子3人だからねー!!
トレーナー山下君「あのー、いつになったら言われていた男子7人女子7人になるんですかー?」
僕「うん、聞かなかったことにしといていいよ」
と、まあ今朝のやり取りはこんな感じ。
名前と顔が覚えきれない
なんなんでしょうね。よくわからないけど毎日くる選手と来ない選手、そしてなぜか毎日一人ずつ新しい選手が来るんですよ。
メモ帳に色々書き込んでいるんですが、正直名前が覚えきれない。
ナチャリとか、ビーカムとか、ヌンソルとか、カルカとか名前と顔が一致しない。
だから物覚えの悪い僕は諦めて、
ナマステ1号
ナマステ2号
ナマステ3号
と勝手にあだ名。
これでひとまず小さな悩みは解消。いや、メンバー固定してほしいなー本当に。
代表コーチが揃うも知らない人来すぎ
マレーシア遠征に行っていた2人のコーチが帰国。
さて今日から練習がある程度練習らしくなるかなと思いきやよく分からない人たちがゾロゾロと。
誰だよーww
ってゆーか、
選手がシューズなのにコーチと見学者外履www
ヘルメットは脱ごうぜー。
どや。これがネパール代表チームだ。
参ったか。
気がついたら僕が座るコーチ用の椅子には子供達だって勝手に座っちゃうんだぜ。
いや、君手に持ってるの卓球用のラケットとバドミントンの羽じゃないか。
何のスポーツがやりたいの?!
お願いだからせめて1日だけでもまともに練習やらせてよ。。
佐々木翔と戦った男 ラトナ
今日から練習に合流した左から二番目の彼。ネパールランキングNo1の選手です。
まあこのブログだけ見ているとコミカルに書くし、めちゃくちゃな練習環境だけど結構上手いですよ。
うん、まあ普通に上手い選手ではあります。今回の大会では坂井選手という人と対戦したみたいですね。結果はこの通りですが。
ごめなさい。僕も基本的に旅ベースで生きているんで日本のバドミントン選手を知っている訳ではないんですよ。
むしろ今ならネパール代表の方が詳しい。
ナマステ1号とか、2号とか、、(これから全員名前覚えていきます)
SASAKIを知っているか?
バドミントンを知らない人に説明すると、近年まで選手だったバドミントン界では世界的レジェンドな存在の日本人プレーヤー。
スキージャンプでいう葛西選手、プロ野球でいう阪神の金本監督、吉本興業で言うなら島木譲二。
んー、、まあいいか。
ラトナから初めに出た言葉が「ナマステコーチ。コーチはSASAKIを知っているか?僕は一昨年対戦したんだ」と。
「おー、知ってる知ってる。あいつは俺のナマステフレンドだ!」と、
簡単にSASAKIブランドを外国で乱用。
すまん。
Kento Momotaに負けたぜナマステ
今回のマレーシア大会に行く前に一度ここで会って練習をしていたビーカム。
今回の大会で対戦した日本人選手は桃田選手。
「いやビーカムお前、大会前にミックスダブルス練習してたじゃん!」
ったく何考えてるんだよ。
(マレーシア出発前日。手前ビーカム選手)↓
勉強で例えるなら「明日すっごく大事な数学のテストあるけど、俺は理科の勉強しちゃうぜ」ってくらいトンチンカンな調整方法。
でも桃田君から二桁点数取ってるならビーカムお前、逆にすげーよ。
桃田選手と対戦したビーカムの練習風景
桃田選手と坂本選手と対戦した彼らに質問受け付けます!
さてせっかくなんでこんな企画でも組んで遊んでみましょうか。
上記に書いた通り、ネパール代表選手に色々質問してみましょう!!
どんな質問でも結構です。例えば、
- 桃田選手をカレー味で例えるならどんな味ですか?
- 坂井選手のスマッシュをネパールの神様で例えると?
- 日本代表選手で一番チキンカレーっぽい選手は?
- 日本にあるインドカレー屋さんは大半がネパール人って本当?
などなど。
バドミントンネパール代表チームの選手にせっかくなんで聞いてみたいことがある人は僕のブログの“お問い合わせ”フォーム(ホーム アーカイブ)よりメールしてください。
厳選なる抽選の結果、結局自分の聞きたいこと聞きます!
いやいや、大丈夫ですって。なんかいい質問あればちゃんと受け付けますよー。
こちらは坂井選手と対戦したラトナ選手。
ちょっと今回は足の怪我があったんで、もしあれがなければ21−0 21−0できっと勝ってましたね。
彼は言い訳できないので僕が代わりに言い訳しておきましょう!
選手時代から怪我を言い訳する癖変わらないわー、俺。
今日の最後はシリアスに
さて、僕の人生テーマはバドミントンは真剣に、旅はのんびりと、ブログは面白くというのをテーマにやっています。
特に今回のネパール編においてはバドミントン関係者以外にも面白く読めるようにコミカルに記事を作成しているつもりです。
ここに込めていることは決してネパールのバドミントンをバカにするつもりもなく、指導も自分なりに真剣に向き合ってやっています。
これは僕自身一つのプライドでもあるのです。
今日大会から帰国したビーカム。彼は今後の自分の将来は指導者に、そしてネパールバドミントンのことを真剣に向き合える一人のプレーヤーです。
そんな彼が言いました。
「コーチ。今あなたが指導していることは基本に忠実なことをやっている。僕たちには今まで基本をベースに指導してくれる人がいなかった。なぜ、フィジカルトレーニングが大事なのか、なぜマインドの変化が必要なのかしっかりと伝えれるネパール人コーチが今でもいない。単調な練習だけどこれがなぜ大事なのか、なぜ簡単なことだけど何度も注意するのか、僕には理解できる。僕にもっとアドバイスをくれ」と。
僕のここでできることは限られています。
限られた中で僕が伝えたいと思うことを彼らに伝えきることができるのか。伝えきれなくとも一人でもわかってくれればいい。
そんな思いで、僕は自分に甘いくせに選手には時には厳しい要求もします。
ここでの練習環境は恵まれていません。
日本の中学生でも簡単に手に入るようなテーピングすら満足にできません。
でも僕は彼のようなネパール選手にこれからを変える一つの踏み台であればいいと思っています。
僕はビーカムや他の選手が今後もしっかりと指導ができ、ほんの少しでもレベルが上がるように今では僕にとって不必要なバドミントンに対するスキルや考え方をアドバイスできたらと思っています。
そしてこれからもこのブログでクスッと笑って、バドミントン以外でもたまにはネパールの事を身近に感じてくれる人がいれば幸いです。
今後もTABIMINTONをよろしくお願いします。