ネパールの首都カトマンズ。標高が1200mということをすっかりと忘れていました。久しぶりにラケットを握ってやってみたものの息切れと動悸に倒れそうになりました。(僕の動画はないっすよ)高地で普段練習をやっている彼らはもしかするとものすごい体力的にポテンシャルの高い存在かも。。
まずは初日のレベル訂正
昨日のブログで男子のレベルを中学生の県大会上位としましたが、男子の高校インターハイ出場レベルに訂正します。
また、ネパールランキング1位の男子選手は世界ランキングが今のところ159位だそうです。
2位の選手との差はあるものの、その選手はまだ16歳と若く現在はタイのバンコクで武者修行中。ネパールのホープですよ、ホープ。
ネパールでは練習環境が整っていないので正解だと思います。
それ以降の選手からはレベルが段々と離れていく感じです。
彼らがネパールでのランキング4位と5位の選手。年齢は25歳くらいですね。
まあ軽い練習ですがこんな感じ↓
標高1200mでのバドミントンはどんなかんじ?
すっかり忘れていましたが、なぜか想像以上に息切れが早い。
「まあ普段やってないし、俺ももう中年だしな。。」と思っていたけど、あまりの息切れの激しさに「あれ?」と思ったんです。
「あ、ここ標高1200mじゃん!!」ってね。
しばらく動悸は治りませんでした。
羽の飛び方が違う
そもそものシャトル(羽)のメーカーの違いなどもありますが、それを含めても標高が高地の関係で羽が簡単に飛びます。
自分の感覚よりもアウトになる確率が高いのです。
また、スマッシュが早くなりますね。
スマッシュを早くしたい人はネパールで練習してもいいかもしれません。
一度早いスマッシュを打つ感覚というのを経験しておくと快感かもよ?笑
女子のレベルは中学生の県大会レベル
そもそもネパールの社会的背景もあり女子のバドミントンレベルは中学生県大会レベルといった感じです。
比較的男子よりも競技としてやれる環境ではないのかもしれませんね。
今日は女子選手の代表セレクション。
この結果で代表選手としてやれるかやれないかという選手にとっては大事な試合でもあるのです。
女子選手の上位1〜4位はすでに決まっているので残りの3名を争う感じです。
ランキングでいうと5〜15位の4名の選手がセレクションを受けています。
全体的に若年層
男子に比べるとまだ年齢が若い。16〜20歳位の選手たちです。
国際大会ではまだ通用するレベルではないですね。
その点は男子の方が進んでいる状況。ナショナルのコーチも「女子がちょっとね。。」と寂しげな感じです。
セレクションの合否発表↓
ネパール女性はかなりシャイ
セレクションで緊張していた。田舎から出てきているし年齢が若い若いせいもある。僕が外国人ということもあるでしょう。
これらの事情があるかもしれませんが、比較的ネパールの女性はシャイです。
彼女たちとのコミュニケーションも今後の一つの僕の課題ですね。
まずは関係性からが重要なポイントにもなるでしょうから。
ワタシはジャパンオープンニイキマシタ
上の画像のフードのついた方は昔YONEXジャパンオープンに出場経験のあるナビルさんという方。
今はネパールバドミントン協会の役員レベルの方で、選手を引退した後日本に出稼ぎに行っていたので日本語が堪能。
こちらとしても細かい話ができるのでいると助かります。
サトウショウジシッテマス
「その時の日本人は誰が出てました?」と聞くと「サトウショウジ」(現日本代表女子シングルコーチ)と。
「僕は最後彼に負けて引退しましたよ」と言うとなぜか爆笑w
せっかくなので一緒に爆笑しときました。
代表チームのコーチ陣。右のスキンヘッドは事業で成功している裕福な方。タトゥーガンガンだからあっち系かな?笑
引退すると出稼ぎへ
ナビルさんはトマス杯(バドミントンのワールドカップみたいなもの)やジャパンオープンに出場していましたがそれだけでは裕福な生活ができないのがネパール。
引退後は日本に行って日本語を学び、日本でアルバイトをして国の家族へ送金。
自身も日本でお金を貯めて帰国したというわけです。
「日本のアサヒビールダイスキー!」だそうです。
おいらお酒の味わからへんねん。
バドミントンネパール代表の課題
セレクション終了後食事をしながらネパール代表チームの課題について話し合いました。
食堂では野良犬も野良猫も入ってくるので、食事をこぼしても彼らが食べてくれるため衛生面では問題ありません。
もちろん体育館にも入ってきます。世界は一つですね。
コーチ陣が練習方法をあまり知らない
これが今の一つの課題だそうです。
ですので外国からのコーチには新しい練習メニューを期待しているというのがあります。
今現在、若手の選手をタイに練習に行かせているというのもそういう理由ですね。
また最近ではマレーシアにマレーシアバドミントン協会から金銭補助をしてもらって選手を派遣し練習なども参加しているようです。
一人の選手は数年前にマレーシアでの練習で「ケンイチ タゴと練習したんだ!」と画像を見せてくれました。
「あ、う、うん。まあ彼マレーシアに行ってるみたいだからね」
まあ俺は関係ないからカジノ行っちゃうけどね!にゃーんちゃって。
ふふふ。ブラックユーモアもキレッキレだ。
じゃあ次から練習メニューYOROSHIKUね!
うおーい!丸投げかーい!
正直練習メニューの丸投げは考えていなかったですね。
今回は期間も短いのでそちらで用意している練習メニューに沿ってテクニック的なアドバイスと、考えてはいましたが想定外の丸投げ。
まあ問題は継続してくれるかどうか。
もっと言えば、コーチ陣に「このようなメニューを継続するようにしましょう」と言った方がいいんでしょうが、コーチ陣も継続する持続性があるかどうか。
人に何かを教えるって簡単ではないですよね。特に文化が変わるとなおさら。
一応このように「月一回フィジカルテストは行なっているんだ」と用紙を見せられました。
まあ30m走や150m走のテストやスタンディングからのジャンプ力テスト、その他諸々という感じです。
ただ計っているだけなのか、それとも改善点を確認しながら毎月やっているのか、それによってこの意味は色々変わってはくるのでしょうが。
言うは易し(言うのは簡単)ですがね。言う立場になって思いますよ本当。
偉ぶらずに自分の与えれるスキルと経験を伝えてくのみですね。僕も勉強です。
「じゃあ、hassyさん!明日と明後日お休みですので日曜日からまたお願いします!じゃあ、ナマステー!」
って、
おーい!練習全然してへんやないかーい!
おわり。