1月10日にネパールに来て3週間ようやく始まった代表チームの練習。いやいや、3週間何にも無しってルーズもここまでくればどうしよもないレベル。。90日の活動期間のうち20日はすでに消化ですからね。まあこれがネパールといえばネパールだけど・・。ははは・・。
ネパール代表チームの構成は?
ネパールの代表チームといっても日本や他国のような構成とはちょっと違います。
代表チームの主な選手は警察官やAPFと呼ばれるショットガンを担いで街中を巡回する武装警官の所属であったり軍隊であったりと、そのようなメンバーで構成されています。
また3ヶ月に1度メンバーの入れ替えを行うようでその時その時によって遠征メンバーも多少変わって来るのではないでしょうか。(これからどんな感じか見ていきます)
今日の段階だと上のトップ2人の選手はインドに国際大会に出場しているためレベルの把握はできていませんが、そうですねー、うーん、男子選手のネパールランキング3位の選手で高校インターハイ出場レベルくらいかな?
女子はもうちょっと見てからですね。
まあ日本では中学生でも全日本選手権に出場するくらいのハイレベルになって来たので、最近の中学生を見てみないとなんとも言えませんがね。
バドミントン練習場の環境は?
アジアの中でも最貧国に近い国ですので世界基準の代表クラスに適した練習環境はもちろんありません。
画像の赤い矢印は床に穴が空いていますし、正直外履も中履もあまり関係なく皆体育館に出入りするためコートの中は砂が被っている状態。
隣では趣味でバドミントンをやっている人たちがいるという練習環境です。
ここはサブ的な練習会場ですが、メインの練習会場もあまり変わらない状態ですかね。
想像はしていたので
僕はある程度想像はしていたので、逆に想像よりも良い環境でよかったかなと。
ただしっかりとした練習プログラムができていないので、明日代表のコーチたちとミーティングをしてどのようなプログラムを組むのかとかそういった話になってきます。
言ってしまえば「体育館に入って軽く羽打って、ダブルスの試合しまーす」といった、日本で言う社会人の遊びのバドミントンみたいなものですから。
普段どのようなプログラムでやっているのか、そんなことも確認したいのですが、僕自身確かに選手ではあったものの必ずしもコーチングが優れているとも限りませんし、バドミントンを見る目のブランクもありますしね。
こちらもそこを自覚しながらのコーチングです。
指導も互いに英語でのコミュニケーションとなるので細かいニュアンスを伝えるのも簡単なことではないですし。
海外でのバドミントン指導
↑ネパールの男女共にトップレベルの選手たちネパールランキングでベスト5以内
期間的な短さもそうですが、これからそれらの難しさを色々味わっていくことでしょう。
日本で指導するのも簡単なことではないですし、それを海外の後進国で行うことですから事情は日本のそれとは大きく異なります。
時間の感覚(ルーズ)や練習環境、ニュアンスや国民性の性格。
日本のやり方をそのまま伝えてもそれとこれは別ということですよ。
僕も僕で早急にどのようなコミュニケーションが適正なのか判断しなければいけませんね。
厳しい要求をしても関係性に問題が生まれますし、甘い要求だけでも彼らのためになりませんし。
ネパールでは尊敬される日本人コーチ
以前に指導していたサントリーの元監督の山本さんの影響があるためネパールでの日本人コーチは信頼されています。
近年の日本人の世界的活躍もあることでしょう。
だから僕のような者でもリスペクトされた(フレンドリーで馴れ馴れしいけど)扱いでもあります。
日本人のイメージを悪くしないためにも、僕らのモラルも大切な一つの振る舞いになるかもしれません。
短期間で何をどう伝えるか
今回は残り約70日を切った段階で僕自身何をどう伝えるかということで色々と考えなければいけません。
ネパールの国民の性質上「コツコツやることよりもいきなり大きな技を教えてくれ」というような風潮があります。
これはバドミントンに限らず、他の分野でも同じことです。
「そんなことよりも一発で儲ける方法を教えてくれ」とか「そんな指導よりお金をがっつりつぎ込んでくれ」という感じのウルトラCを望む国民性でもあるようです。
これはJICAのスタッフの人や他のメンバーからも同じ意見が聞こえてきます。
テックニックよりもフィジカルを伝えたいが
僕からのパッと見、テクニックばかりの小手先のバドミントンで、基本的なフィジカルやフットワークがかなりのウィークポイントといった感じなのですが、それを言って僕がいる間に行っても継続ができるかどうか。
そもそもがコーチ自体そのようなトレーニングを行ってきていないので伝えようがないでしょうし、先進国のようにその重要性も熟知していないのでマインドの根本から変えるには期間も短すぎますしね。
そんな短期間で自分ができること、自分にとって有益になること、残りの70日間で異国の異文化の中で自分のスキルを与えていかに自分もワクワクするか。
一つの挑戦ですね。
ようやく「TABIMINTON」が動き出したって感じですかね?