「怪我さえなければいい選手」は大きな間違い。怪我で潰れる選手はその程度。

バドミントン

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”hassy.jpg” name=”hassy”]僕自身も選手をやめた時によく言われたこと。「怪我さえなければ・・」という言葉。でもこれって大きな間違い。どんな選手も怪我はしますし、もっと言えば怪我をしない選手が一流の証なんです。[/speech_bubble]

 

誰でも怪我はする。そんなの当たり前。

日本のトップレベルであろうが世界のトップであろうが、高校生であろうが、スポーツをやっていれば怪我はつきものです。

様々なスポーツを見ていてトップレベルの選手に僕が感じる要素はこちら。

  • 怪我をしてもうまく付き合う
  • 怪我をした後のケアができる
  • 怪我をしない体づくりをしている
  • 対人スポーツの場合だと怪我をしない転び方を知っている
  • 怪我に負けないメンタルを備えている

 

このようなことがトップ選手の持つスキルだと感じています。

また僕はサッカーを好んで見たり、サッカー選手から勉強するので長友選手の体幹トレーニングから学び体を作ることは多いですね。

僕自身腰痛で色々と悩み、これらのトレーニングから腰痛に対する緩和ができたのも大きなことです。

 

怪我をしなければトップレベルなんて死ぬほどいた

どのスポーツもそうですが、現在に到るまで「怪我さえなければ」と言われてきた選手なんて星の数ほどいたんです。

またその中で「自分も怪我さえなければ・・」なんて考えてしまうような人は三流中の三流。要はその程度だったということです。

例えばここ最近でやはり一流だなと感じたのはサッカーの本田選手。

ブラジルワールドカップの前に甲状腺治療のパセドウ病の治療痕がくっきりと見てわかりました。

しかし、本人はそのことについて一切の言い訳や言及をせずに、人々の記憶から忘れ去られることになりました。

確かに契約のことなども含めて隠し通したかったのかもしれませんんが、パセドウ病を患ってトップレベルで戦うことは尋常ではないメンタルを備えて仕方がありません。

また全くの言い訳をしないという姿勢がやはりトップレベルの選手の証であると思います。

 

中村俊輔選手と田本博子さんというトップ選手のリハビリ

15年前ほどに腰痛で自身の生活もままならずとあるリハビリ施設でリハビリをすることを決断しました。

そこの施設でリハビリをするには一般的な選手とトップ選手との隔てがあるのですが、知り合いの紹介で様々なトップ選手とリハビリを行うことができました。

そこでの一例を紹介します。

 

プロサッカー選手の中村俊輔選手

当時イタリアに移籍する前に中村選手には腰痛がありここでリハビリを行っていたのですが、そのリハビリ内容に驚きました。

ただひたすら歩くだけなんです。

それを後ろから固定カメラで撮影し、足首の角度が少し開いているのを意識して足首が外に開かないように毎日意識してランニングマシーンの上を歩くだけのことを行っていました。

まずは腰痛を治すのではなく、腰痛の原因となるものはなんなのか、その段階からの予防を行っていたのです。

この地道なリハビリを毎日行っていたのには驚きしかありませんでした。

 

シドニーオリンピック銀メダリスト田本博子さん

様々なスポーツのトップ選手がいる中、当時無名で(今も無名だけど)若かった僕に色々と世話をしてくれたのが元ソフトボール日本代表田本博子さん。

彼女はシドニーオリンピック後、膝に大きな怪我を患いここでリハビリをしていました。

とても気さくで面倒見の良い方だったのですが、リハビリが始まると表情は一変。

真剣さとオーラが凄すぎて話しかけることすらできなかったのです。

後に聞いてみると「私は怪我をしても会社から給料をもらっている。一切の妥協はできない」

と言いました。

僕が初めて自分が世界で戦えなかった理由を突きつけられた感じがしましたね。これは今でも鮮明に覚えている出来事の一つです。

世界のトップレベルの選手というのはリハビリに対する意識が半端ではないのです。

 

バドミントン奥原選手から学ぶ怪我の克服

このブログはバドミントンを軸としたブログになっていますので、奥原選手から勇気をもらったバドミントンの子供達や大人も多いのではないでしょうか。

ファンの人ならご存知の通り、彼女も大きな膝の怪我から世界チャンピオンになり、その後も様々な怪我を抱えて生活を行っていますね。

以前何かの番組で見たことがありますが膝の怪我の時には「選手をやめようと思った」そんなことを言っていました。

このようなことを考えたことのあるトップ選手は多くいるでしょう。

ここが一流選手と二流選手の分岐点なのです。

 

ここでダメだと諦めてしまう選手。諦めずにチャンスと捉えられる選手。

大きな怪我をチャンスと捉えれる選手は思考やメンタルの部分でトップレベルにあるでしょう。

しかし大半の選手はここで挫折してしまいます。

生活に支障をきたし、今までできていた当たり前の生活ができなくなるくらいの怪我ですから「選手をやめよう」と思う気持ちは僕自身経験しているので痛いほどわかります。そして僕は諦めた選手です。

ただ多くの若い選手にはここで諦めるようなことを選ばずに、選手を続ける意思を持ち続けて欲しいと思っています。

 

まとめ

この記事を作成した要因は、あるプロスポーツ選手の引退記事を読んだ時に、コメント欄で「怪我さえなければ」と書いてあったのがことの発端です。

僕はそのようなコメントや言葉を聞くたびにいつも今回の記事のように思っています。

なぜなら自分自身がそう言われ続けてきたからこそ、トップ選手とそうでない選手との違いを理解していると思っているからです。

是非ともこれを読んでいるあなた。「怪我さえなければ」と言われるようなこともなく怪我に強く、怪我をしない選手になれるよう努力してください。

 

 

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