[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”hassy.jpg” name=”hassy”]青年海外協力隊。僕自身スポーツ分野があるなんて全く知りませんでした。そういう人って実際に多いのではないのでしょうか?[/speech_bubble]
海外協力隊のスポーツ分野って他の国でもやっているの?
青年海外協力隊のようなことを行なっている国ってどれくらいあるかご存知ですか?
僕がJICAの職員に確認したところ日本のように後進国に人材を派遣している国はアメリカ、イギリス、韓国(コイカ)、など先進国のいくつかの数える程度の国が行なっているそうです。(韓国はまだ歴史が浅い)
ですが、日本のようにスポーツ分野で人材を派遣している国はほとんど無いそうで、職員が知っているところですとアメリカぐらいしか今の所把握していないそうです。
なぜスポーツ分野は少ないのか?
後進国でボランティアとして活動するには暗に“後進国にはスポーツよりもやらなければいけないことが山ほどあるだろ”という認識が強いようで、インフラ関係や衛生管理、医療や教育などそちらの方に重きを置いているのが各国の現状だという見解です。
確かに分からなくも無いことではありますがスポーツ分野でも各国で積極的に派遣を行うことで、スポーツで派遣された人間が他の分野に興味を持つこともあると思うのでもっとこの分野の成長を促しても良いのではないかというのが個人的な意見ですね。
協力隊に合格したいならスポーツ分野は大穴?!
「海外青年協力隊で後進国でボランティアをしてみたい!でもスキルも特にないし、部活はちょっとやっていた程度。。」
いえいえそんなあなたに朗報。
確かに要請国の要望内容を見てみると「全国大会出場レベル」「指導歴5年以上」など、とてもじゃないけど要請内容に自分のスキルがともなっていないと思った人は多いと思います。
しかしこれらはあくまで相手国の要請であって必ずしもそのレベルがないと受からないというわけでは全くありません!
実は定員割れが多いスポーツ分野
要請案件に対して応募しているのが少ない分野の一つにスポーツ分野があります。
ですので要請内容のスキルに達していなくても合格する率が高いのがスポーツ分野。超大穴なんですね。
でもそんな事実を知らずにスキル経験の必要のない「コミュニティ開発」などに応募者が偏っているのが協力隊の現状。
もしあなたが何か部活経験があって全国大会に出場していなくても、指導経験がなくても合格する率は他の分野に比べてグンと高いのです。
競争率の高い分野にわざわざ応募しないで、まずは合格率の可能性が高いスポーツ分野に応募するのもありでしょう。
スポーツ分野は自由時間が多い?!
ぶっちゃけた話スポーツ分野は他の分野で派遣されている人より自由時間が多いのが現状です。
スポーツをやっていた人なら分かるように一日の練習時間は多くても3〜4時間でしょうか。それが終わるとあとは自分の自由時間となるわけです。
まあ外国で遊びが目的で海外協力隊に応募する人は多くはないでしょうが、僕のようにブログを書く時間や他の時間に当てたいという人にとってはとても有意義に海外生活を送れるのではないでしょうか。
デメリットとしてはその分、現地の人と触れ合う時間が減るので語学を上達が遅くなるというデメリットは存在するかもしれません。
スポーツの要請でも内容はバラバラ
一言でスポーツを教えるといっても要請内容は各国バラバラです。
僕で言うなら今現在ネパールで指導する対象は代表候補選手や代表選手。しかし、他の国の要請内容を見てみると学校での部活指導であったり、全く普及していない国での普及を目的とした指導だったりと色々あります。
まずは要請内容と自分のやりたいことがマッチするのかどうかを考えてみるのも良いでしょう。
指導してみたものの自分が教えたいレベルとマッチしていなくてやりがいが全く感じることができない。そんなことになってしまっては活動をしていても楽しくありませんからね。
最終的にどのように決まるのか?
JICAの職員の方に聞いたところ最終的な判断は“技術委員会”での判断となるそうです。そこにはしっかりと技術顧問が存在していて、時にはその分野のプロフェッショナルを顧問として招聘し判断をしてもらうようです。
それらの大体は履歴書からの過去の実績や経験から判断してもらうようです。
分かりやすい例で例えるとサッカーの分野では元日本代表の監督をしていた岡田監督にお願いをして「ちょっとこれらの中からレベルや要請内容と照らし合わせて派遣国を決めてもらえませんか?」といった感じです。(あくまで例です)
判断をするのはそのスポーツ分野のプロフェッショナル的な人というわけですね。
意外に有名な人も多いスポーツ分野
僕の分野のバドミントンでは過去にとても有名なチームのバドミントン監督がネパールの土台を構築していました。
これはバドミントンに限らず他のスポーツでもあるそうです。
その分野の協会によっては(例えば日本バドミントン協会など)協会から「お前、JICAを通してこの国で監督をやってこい」などと指示が出るところもあるそうです。
もちろん強制ではないとは思いますが。苦笑
まとめ
どうでしょう?意外と知られていないスポーツでの海外青年協力隊という分野。
こんなことを言うのもあれですが、組織や生徒の親などに振り回されることなく自由に指導がしてみたいという人にとってはとても良い選択肢でもあると思います。
自分にスポーツ分野での自身がないという方でもとりあえず履歴書を送付するだけの価値はあるのではないでしょうか?
要請内容に自分のスキルが追いついていなくてもまずは送ってみる、これでいいと思います。
他の分野の要請内容よりかはよっぽど合格率は高いと思いますよ。